加湿器、加湿装置については「建築物における衛生的環境の確保に関する法律施行規則:2003年4月施行」が改正となり、以下の3つの事項に対する対応を求めていますので、準拠した対応をおこなってください。

(1)加湿装置は使用開始時および使用期間中の1ヵ月以内ごとに1回の定期点検。必要に応じて清掃。

(2)排水受け(ドレン受け等)を備えるものは1ヵ月以内ごとに1回の定期点検。必要に応じて清掃。

(3)加湿装置を1年に1回は定期に清掃。

加湿方式によりメンテナンスの内容と頻度は異なりますが、一般的な使い勝手、仕様であれば年に一度は何らかの清掃、洗浄または部品の取替などのメンテナンスをしなければ適切な能力を得難くなり、電気、水などのエネルギーロスが増加する可能性が高まります。

メンテナンスが必要となる時期は、ご使用される地域ごとの水質(硬度、シリカ成分量)や、取り入れする空気質などのご使用条件によっても異なります。定期的に点検を実施し、その結果に基づいて部品交換、洗浄サイクルの決定が必要となります。

加湿器、加湿装置は用途、熱源や電源の制限、要求される湿度に対する制御性などによって気化方式、蒸気方式、水噴霧方式の3種類の加湿方式に大きく分けられます。加湿器、加湿装置の種類ごとに日常の定期点検とは別に実施が必要な内容と、その実施時期を以下に記載しますので参考としてください。

気化方式(滴下浸透気化式、浸透膜式)

加湿モジュールに対して汚れが堆積しますので、定期的に点検し、必要に応じて洗浄再生をおこなってください。ご使用される地域の水質によって異なりますが、一般的な使用条件においては1年に1度は加湿エレメントの洗浄再生、散水ヘッダーの清掃が推奨されます。
加湿エレメントの種類によっては洗浄再生が難しい場合があります。その場合にはエレメントの取替が必要となります。

蒸気方式

電力利用型蒸気発生器(電極式、電熱式、ヒーター式)

< 電極式 >
大凡3000時間~4000時間ご使用ごとに蒸気シリンダーの取替などの対策が必要です。
・1日8時間運転の場合は1~3年ごとに対策が必要です。
・1日24時間運転の場合は0.5年ごとに対策が必要です。

< 電熱式 >
1日8時間運転の場合は3年ごとにオーバーホールが必要です。
1日24時間運転の場合は1年ごとにオーバーホールが必要です。

電熱式加湿器 蒸発槽
メンテナンス前
(1年間使用後)

電熱式加湿器 蒸発槽
メンテナンス後

 

< ヒーター式 >
1シーズン毎にスケール分の排出(清掃)が必要です。

一次蒸気スプレー式(単管式、二重管式、スプレーノズル式)

< 単管式・二重管式 >
構造が単純ですので定期的な分解は必要ありませんが、噴霧孔が目詰まりしている場合には清掃してください。二重管式の場合にはスチームトラップが取り付けられている場合がありますが、その場合には必要に応じてスチームトラップの分解清掃が必要です。

< スプレーノズル式 >
3シーズン毎にノズルの取替が必要です。スチームトラップが取り付けられている場合は必要に応じて分解清掃が必要です。

二次蒸気スプレー式(間接蒸気式)

< 間接蒸気式 >
1日8時間運転の場合は3年ごとにオーバーホールが必要です。
1日24時間運転の場合は1年ごとにオーバーホールが必要です。

水噴霧方式(超音波式、高圧スプレー式、二流体式、エアワッシャ式)

< 超音波式 >
5000時間ご使用ごとに振動子の取替が必要です。
・1日8時間運転の場合は約3~5年ごとに対策が必要です。
・1日24時間運転の場合は1~3年ごとに対策が必要です。

< 高圧スプレー式 >
2シーズン毎または2000時間ごとにポンプ部分の分解清掃が必要です。
1シーズン毎ごとに水切りフィルタ(エリミネーター)の清掃または取替が必要です。

< 二流体式・遠心式 >
1シーズン毎に分解清掃が推奨されます。

< エアワッシャ式 >
水槽や水切り装置(エリミネーター、デミスター)にシリカ成分やスライムが付着、堆積しますので、定期的に点検し、必要に応じて洗浄または清掃をおこなってください。供給される水質や空気質によって異なりますが、一般的な使用条件においては1年に1度は水槽と水切り装置(エリミネーター、デミスター)の洗浄、清掃が推奨されます。