FAQ

よくある質問

エアフィルタ について

フィルタの交換時期は?

エアフィルタは使われる周囲の「空気環境」、送風機の「静圧」とエアフィルタの「圧力損失」によって清掃や交換時期が決まってきます。

空気中の塵埃(じんあい)ろ過用のエアフィルタに空気を通過させると、空気の流れが妨げられて抵抗が生じます。
この抵抗を「圧力損失」といいます。

一般的なエアフィルタの場合においては、新しいときにはこの圧力損失が小さく、使用し続けるにつれて空気中に含まれる汚染物を捕集するので、空気が流れにくくなって圧力損失は大きくなり、エアフィルタの交換タイミングとなります。
この交換タイミングはエアフィルタに空気を送る送風機に、どれだけの空気を送る力(圧力)を持っているかによって決まってきます。
この空気を送る力(圧力)を「静圧」といいます。

粗塵フィルタ(一般再生型/プレフィルタ)

不織布を素材とした粗じんフィルタ(プレフィルタ)には一般再生型のタイプがあり、5~6回程度の洗浄再生が可能です。ただし、洗浄再生回数が多くなると、ろ材が傷んできてろ過性能が低下しますので交換が必要となります。
ガラス繊維タイプの粗じんフィルタには非再生型(使い捨て型)のタイプがあり、その場合には洗浄再生ができませんので、都度交換が必要となります。

粗塵フィルタ(非再生型/プレフィルタ)

外気処理や塗装ブースなどで用いられる粗じん用フィルタの種類において、捕集対象となる粒子の径を比較的小さな粒子にターゲットをおいている粗じん用フィルタの場合には、洗浄再生ができませんので都度交換が必要となります。

中性能フィルタ/高性能フィルタ

中高性能フィルタ、高性能フィルタは一般的に使い捨てとなります。交換時期はフィルタが組み込まれてる装置の送風能力よって異なりますが、フィルタを使い始めの圧力損失値の1.5倍になると交換が必要となる送風機を選定をされることが一般的には多く見受けられます。
送風能力に余力がある場合はフィルタの最終圧力損失値まで使用することができますが、送風動力が大きな送風機を導入しなければならないので、一般的には初期圧力損失の1.5倍程度で送風機は選定されています。

HEPAフィルタ/ULPAフィルタ

HEPAフィルタは使い捨てとなります。中高性能フィルタと同様にフィルタが組み込まれている装置の送風能力によって異なりますが、フィルタを使い始めの圧力損失値の1.0~1.5倍になると交換が必要となる送風機の選定をされることが一般的には多く見受けられます。

送風装置の製造元や設計業社、用途などにより異なりますので、確認が必要となります。

ケミカルフィルタ

ケミカルフィルタ(吸着剤)は使い捨てとなります。
一定期間のご使用の後、吸着剤をサンプリング(茶碗一杯分程度抜取り)して分析を行い、サンプリング時点での吸着剤の性能評価と推定される寿命を検証することができますので、その結果を元に交換時期の決定を推奨します。
環境把握を行い、改善効果を確認することも重要です。