ひとことで空調機と言っても、幾つかの種類があり、エアコン(エアコンディショナー)、エアハンドリングユニット(AHU)、ファンコイルユニット(FCU)などを総じて空調機と言われています。空調機の種類やオプション部品の構成などによって異音の原因はさまざまです。

電動機(モーター)に内蔵されるベアリングが原因である場合。

各種空調機の中には送風用の電動機(モーター)が内蔵されています。この電動機には、電動機の軸を固定し、円滑に回転させる軸受が存在し、多くの場合にはその部分にベアリングが使われています。

汎用電動機の場合には、大半の機種で約20000時間でベアリング交換が推奨されています。異音が発生しはじめたら早目にベアリング類を取替てください。

ファン、送風機本体に内蔵されるベアリングが原因である場合。

各種空調機の種類によっては、ファン、送風機の羽根車の軸を固定し、円滑に回転させる軸受が存在し、多くの場合にはその部分にベアリング類が使われています。

ファン、送風機の回転数や構造によって、内蔵されているベアリング類の種類も多種多様ですが、約40000時間でベアリング交換が推奨されています。異音が発生しはじめたら早目にベアリングを取替てください。

伝動部品の磨耗やクリアランス悪化が原因である場合。

電動機の回転エネルギーをファン、送風機やポンプ類に伝える部品としてベルト、プーリー、カップリングなどが構成されている場合があります。

これらの部品は、ファン、送風機の構造や使用される環境、制御による回転数の変動などによって、磨耗や劣化の速度は変わりますが、ベルトは約6000時間ごとに、プーリーは約15,000時間ごとに、カップリングは約30,000時間ごとに交換が推奨されます。異音が発生しはじめたら早目に取替てください。

ファン、送風機の羽根車(ファンランナー)が原因である場合。

空気を掻いて送風するファン、送風機の羽根車(ファンランナー)は、車のホイールと同じようにバランス調整がされています。

経年により腐食が進行すると、これらのバランスが乱れて異常振動、異音を発生しはじめることがあります。運転時間が45,000時間を超え、異音が発生しはじめたら早目に専門業者に依頼して診断してもらい、必要に応じて交換するようにしましょう。

適切なメンテナンス計画を。

これらは異音の原因に関する対処内容の一例です。長い期間、安全に使用するためには定期的に専門業者に空調機の診断をしてもらい、適時メンテナンスの内容や頻度を見直していくと良いでしょう。